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「平成26年6月定例会議事録」

【数田俊樹】 

 清風クラブの数田俊樹です。定例会5日目、最初の登壇です。元気よく、強い志を持って、順次質問に入らせていただきます。

 1、防災・減災対策について。

 東日本大震災から3年と3カ月の月日が経過いたしました。多くの被害をもたらした震災により、近年、全国各地において防災・減災対策が急ピッチに進められてまいりました。本市においても、市長公約のもと、防災・減災対策には特に力を入れてきたと認識をしております。

 しかしながら、対策にゴールはなく、引き続き自助、共助、公助のもと、それぞれが各役割を果たし、いざ起こるであろう日の被害を最小限に抑える備えが必要であります。本市の防災・減災対策は、地域防災計画に基づき、地震、津波及び風水害などに対する地域防災体制の充実、強化を図っているところであり、平成26年度も引き続き市民の皆様の安心・安全のために、地域防災体制の強化に努めていく必要がございます。そこで以下7点伺います。

 (1)まず初めに、防災・減災に対しての現状の課題、また今後の方向性についてお伺いをいたします。

 (2)本市の平成26年度の目標としましては、県による土砂災害警戒指定に伴い、土砂災害ハザードマップを作成し全戸配付するとございますが、3月定例会においては、年度内を予定しているとのことでしたが、配付計画の詳細をお伺いします。

 (3)プライバシー保護や女性の視点などに基づき、避難所備品を充実することについては、本年度はどこの避難所、どこの備蓄倉庫に、どのような備品の充実を図る計画なのか伺います。また、現状の進捗状況はどのような状況か伺います。

 (4)新庁舎建設に伴い、神奈川県防災行政通信網及び平塚市災害情報システム設備を移設するとありますが、移設計画をお伺いします。また、新庁舎内には災害対策本部室が新設されているが、災害対策本部室の活用方法、また有事の際、災害対策本部室における会議運営のあり方を伺います。

 (5)本年度は訓練内容を工夫し、総合防災訓練と各種訓練の充実を図りますとありますが、本年度はどのような工夫を図り、どのような効果を求めていく必要があると考えているのか伺います。また、実施計画についてもお伺いいたします。

 (6)外国籍市民への情報伝達を拡充するため、FM湘南ナパサで防災に関する情報を多言語で放送しますとありますが、放送の現状についてお伺いをいたします。

 (7)災害時における福祉避難場所との情報伝達体制を強化するため、MCA無線機を配備しますとありますが、現在、配備されている件数及び主な施設について伺います。また、今後の配備計画について伺います。そして、現在、医療機関については、奇数月1日を原則として訓練を行っていると思いますが、ほか施設の訓練状況について伺います。

 2、指定管理者制度について

 平成25年12月定例会で質問及び要望させていただいた件です。指定管理者制度をより意義ある制度にするために、モニタリングの精度を上げていく必要性を述べ、そして第三者機関設置の要望、取り急ぎの施策として指定管理者施設において市長への手紙の設置要望をさせていただきました。平成26年3月議会常任委員会において、清風クラブ同僚議員からも要望していますが、そこで以下4点伺います。

 (1)確認を込め、再度伺います。指定管理者制度の目的を伺います。

 (2)指定管理者制度をとっている施設の現状と課題をお伺いいたします。

 (3)指定管理者制度を導入している施設において、市長への手紙の設置状況を伺います。

 (4)モニタリングの精度を上げていくための第三者機関設置に対する検討状況について、お伺いをいたします。

 3、諸課題。

 (1)Shonan BMWスタジアム平塚について。

 Shonan BMWスタジアム平塚は、2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催に向け、大規模改修を図る国立競技場の座席を独立行政法人日本スポーツ振興センターから譲渡されることになり、バックスタンド4900席が変わることになります。しかしながら、大規模改修後、既に20年以上が経過をし、施設や設備の老朽化や劣化等、多くの問題を抱えている状況にございます。

 本市では、平成26年度総合公園費予算には調査委託料として100万円を計上している状況にあり、今後、調査を行うこととなっていますが、そこで以下3点伺ってまいります。

 ア、国立競技場からの座席の設置計画について詳細を伺います。

 イ、確認を込め伺いますが、平成26年度予算に計上されている調査費用100万円の考え方と、今後の方向性について見解を伺います。

 ウ、先日、湘南ベルマーレサポーターズ協議会から署名提出がございましたが、Jリーグのライセンス等にかかわる状況について見解を伺います。

 (2)バーベキュー場の整備。

 昨年6月定例会でも質問、要望させていただいた件です。私の要望に対し、当時の都市整備部長は、このように答弁をしております。「多くの課題がございますが、前向きに検討してまいりたいと思っています」。御答弁をいただいてから1年経過いたしますが、そこで以下、2点伺ってまいります。

 ア、この1年間、どのような検討をされたか伺います。場所はどこを、運営方法及び管理はどのように図ることが望ましいなど、検討されたことを伺います。

 イ、今後の見解について、再度伺います。

 (3)公園の利活用について。

 本市には、全国にも誇れる市立都市公園である平塚市総合公園を初め、昭和39年に市有地及び国有地等の借地により開設した湘南海岸公園、その他、街区公園、近隣公園等、各地区にそれぞれ魅力ある公園があります。それぞれの公園は、目的に応じ定義され、また広域避難場所に指定されているところもあり、住民生活には欠かせないものであります。

 しかしながら、一方で、財政収入が減少している近年は、自治体経営を圧迫する可能性も生じていることも否めません。行政サービスを維持していくためには、ある程度、経営的視点を持って、公園管理、運営を図っていかなければなりません。

 そこで各公園、特に総合公園、湘南海岸公園の利活用を積極的に図る必要性がございます。公共空間というものは、そもそも本来の意味で公に共有されたものとし、市民に開かれたものでありますが、過去のさまざまなトラブル等により、市民開放よりも使用制限に重点が置かれるケースが見られます。使い方や運営の幅を広げ、民間業者、市民団体のアイデアを取り入れ、利活用をさらに促進していくべきと考えています。そこで以下3点伺います。

 ア、さらに市民団体、市内業者等に活用していただくよう、使い方、運用の幅をある程度広げていくことが重要と考えますが、御見解を伺います。

 イ、総合公園及び湘南海岸公園を利活用している市内団体、市内企業から出ている課題はどのように認識をしていますか。

 ウ、街区公園、近隣公園等、各地区の公園の課題はどのように認識しておりますか。

 以上で1回目の質問を終えます。

【山下浩一防災危機管理部長】 

 5番数田俊樹議員の御質問にお答えいたします。

 1、防災・減災について、7点の御質問をいただきました。

 まず1点目の現状の課題、今後の方向性についてですが、本市では東日本大震災の数々の教訓を踏まえ、平成24年12月に地域防災計画(地震災害対策計画)を全面改訂するなど、自助、共助、公助の役割分担のもと、着実に各種防災・減災対策を進めているところであります。

 しかし、この間、国が実施する防災・減災対策も大きく進展しております。まず、昨年6月に各種災害対策の柱となる災害対策基本法が大きく改正され、これまで本市が実施してきた災害対策にも、さらなる見直しが求められております。

 また、本年3月、本市は南海トラフ地震にあっては「防災対策推進地域」及び「津波避難対策特別強化地域」に、首都直下地震にあっては「緊急対策区域」にそれぞれ指定されております。また一方では、国が推進する国土強靱化策において、地方自治体には地域強靱化計画の策定が期待されております。

 さらに、神奈川県では、現在、地震被害想定の見直し作業も進められているところであります。

 本市といたしましては、今後このような国や県の動向にどのように対応するかだけでなく、市民や事業者と情報共有を図り、いかに実効性のある対策に結びつけるのかが大きな課題であると考えております。

 今後、必要となる計画改訂や制度改正の検討に当たっては、庁内はもとより関係機関とも十分な連携を図り、機会を捉えて、市民意見をいただきながら、本市に適した防災・減災対策を進めてまいります。

 次に、2点目の土砂災害ハザードマップの配付計画の詳細についてであります。土砂災害ハザードマップは、神奈川県が行う土砂災害警戒区域等の指定に基づき、本市が作成するものであります。現在、県において区域指定のための基礎調査、自治会への説明会、自治会回覧を利用した周知を行い、市民からの意見を求めております。今後は、県が本市に対する意見照会を行い、8月以降に土砂災害警戒区域等の指定となる予定でありますので、本市が行うマップの作成作業は、その後になります。

 マップには、指定された土砂災害警戒区域などとともに、土砂災害の発生原因となる自然現象の種類や避難場所、土砂災害に関する情報伝達方法などを記載し、印刷、全戸配付するというスケジュールになっております。なお、土砂災害と関係の深い出水期等を踏まえ、なるべく早い時期に配付したいと考えております。

 次に、3点目のプライバシーや女性の視点などに基づいた避難所備品は、本年度はどこへ、どのような備品の充実を図る計画なのか、現状の進捗状況についてであります。

 プライバシーを意識した備蓄品については、計画的な配備を進めておりますが、避難所用の備蓄としては、ファミリータイプの間仕切りやプライベートルームなどを計画しており、今年度、ファミリータイプの間仕切りは、1避難所に4台ずつの配備を完了する予定となっております。

 また、上部までを覆うプライベートルームにつきましては、平成27年度までに各避難所に2セットずつ、合計104セットの備蓄を目標とし、今年度中に77セットを配備する予定であります。

 こうしたもの以外にも、今年度は大人用、子ども用のおむつや生理用品などとともに、入浴ができない状態などを想定した衛生対策として、アルコール分を含まないウエットティッシュなどの備蓄を予定しております。

 次に、4点目の新庁舎における神奈川県防災行政通信網及び平塚市災害情報システム設備の移設計画、並びに災害対策本部室の活用方法、会議運営のあり方についてであります。

 現在、県との情報通信に使用している神奈川県防災行政通信網及び避難部と避難所の通信手段の1つである平塚市災害情報システム設備につきましては、新庁舎移転にあわせて7月中の移設を予定しております。

 なお、移設工事中に災害対応事案などが発生した場合は、既存の通信手段や緊急通信用として、ふくそう障害の影響がされにくいMCA無線等を活用したバックアップ体制による運営をいたします。

 新庁舎内に新設した災害対策本部室は、平常時は会議室として利用し、災害発生時には災害対策本部室となります。風水害にあっては、初期対応体制など、災害対策本部体制以前の段階から各種対策会議等を開催するなど、随時活用してまいります。

 会議運営のあり方につきましては、まずは災害発生時の初動対応が最も重要であると考えております。そのため、災害発生時には災害ごとに定められた参集基準により、職員は直ちに参集し、会議を開催いたします。会議においては、各部で収集した被害状況や、このたび災害対策本部室に導入いたしました大型モニター等映像装置システムによって把握する災害情報をもとに、迅速かつ的確な意思決定を行うとともに、避難に関する情報等を市民に向けて発信してまいります。

 次に、5点目の本年度の訓練の工夫、効果及び実施計画についてでありますが、来る8月23日に予定している総合防災訓練では、メーン会場となる総合公園において、各防災関係機関の連携による災害発生から復旧まで、一連の実践的活動を行いますが、今年度は見学される市民にもわかりやすく紹介するため、レポーターによる実況解説をいたします。また、同時に実施する地域会場では、情報拠点となる公民館及びその管轄避難所も含め、MCA無線機による情報通信訓練も行います。さらに、自主防災組織を対象に、発災後の避難誘導訓練や学校の体育館では避難所の開設、運営の実地訓練も予定しております。

 これらの訓練では、災害発生時を想定した実践的な訓練の手法を取り入れ、訓練を通じて公助の役割とともに、自助、共助の活動の重要性を市民の方々に理解していただきたいと考えております。

 また、年間を通じて実施していただいております自主防災組織主催の訓練では、役員さんが訓練計画の相談に来庁された際に、例えば河川流域などの地域では、その特性を考慮し、土のうステーションを活用した実践的な訓練や、発災直後の被災者の救出、救助を想定して配備している資機材を使った訓練など、市の方から提案し、実施に向けた支援をするなど、マンネリ化しないような工夫をしております。

 次に、訓練の実施計画についてでありますが、総合防災訓練のほかには、6月28日に情報拠点配備職員対象のMCA無線機による情報通信訓練を、7月11日には湘南ベルマーレひらつかビーチパークby shonanzoenにおいて、海岸利用者を対象とした津波対策訓練を、11月13日には地震によるJRの運行休止を想定し、駅周辺滞留者をラスカホール、梅屋本館及びJAビル2階の3カ所の一時滞在施設へ避難誘導する帰宅困難者対策訓練を実施いたします。

 また、来年3月14日には、港、花水、なでしこの3地区において、津波避難訓練を実施いたします。実施に当たっては、自治会と学校管理者が参画した実行委員会を設け、地域との協働で津波避難ビルまで避難する訓練を実施いたします。

 そのほか、地域防災力のさらなる向上を目指して、発災直後の行動訓練、ジャスト・ディザスター・アクション・ゲーム、通称J-DAGを今年度は取り入れたいと考えております。

 このJ-DAGは、避難所へ移動する以前の被災直後の状況で地域住民が互いに助け合いながら、救出、救助など、共助の活動をリアルタイムで行う実践的な図上訓練であり、自主防災組織などを対象に実施していく予定です。

 次に、6点目の多言語放送の現状についてでありますが、多国籍市民への情報伝達を拡充するため、地域防災計画に掲げ推進している情報の多言語化の一環として、FM湘南ナパサで毎日放送しております防災啓発番組「防災インフォメーション」を外国籍市民向けに特化した新番組「防災インフォメーション多言語放送」を本年4月から開始いたしました。

 月曜日から金曜日の17時40分から5分間、日本人と文化や慣習の異なる外国籍市民が、正しく防災・減災対策を理解し、災害時に迅速に安全確保行動や避難ができるよう、平塚市の災害対策や防災の基礎知識などをわかりやすくまとめ、英語、ポルトガル語、タガログ語、スペイン語、中国語の5言語に翻訳したものを放送しております。

 現在、1人でも多くの外国籍市民の方に放送を聞いていただけるよう、広報ひらつか、ほっとメールひらつかなどによる周知だけではなく、国際交流イベントや公共施設でのチラシの配布、配架などを通じ、認知度の向上に努めているところであります。

 最後に、7点目のMCA無線機の配備件数及び主な施設、今後の配備計画、医療機関以外の訓練状況についてであります。

 現在、全ての避難所、情報拠点、保健センターや平塚市民病院、平塚共済病院、済生会平塚病院の医療機関及び災害対策本部などの災害対応部署に合計79台のMCA無線機を配備しております。今年度は、地域防災計画で福祉避難所に位置づけられている9施設及び関係部局をあわせて、12台の配備を予定しております。

 現在の予定では、今年度をもってMCA無線機の配備は完了と考えておりますが、今後も必要に応じ、追加検討いたします。

 医療機関以外の訓練状況につきましては、地域における迅速かつ的確な情報収集体制の強化を図るため、公民館に設置している11カ所の情報拠点と災害対策本部避難部とのMCA無線機による指示、報告等の情報通信訓練を、情報拠点配備職員51名を対象に6月28日に実施する予定であります。

 以上でございます。

【井上純一企画政策部長】

 続きまして、2、指定管理者制度について、4点の御質問をいただきました。

 1点目の指定管理者制度の目的についてであります。公共施設の管理運営におきまして、民間事業者等のノウハウを活用することにより、各施設に応じた市民サービスの質の向上と、効率的、効果的な施設の管理運営による経費節減を図ることを目的としております。

 次に、2点目の指定管理者制度をとっている施設の現状と課題についてであります。現状につきましては、制度導入の目的であります市民サービスの質の向上におきまして、開館日、開館時間の拡大による利便性の向上や、地域及び施設の特性に応じて施設利用者を初め、地域住民、企業、商店会、大学と連携したイベント等を実施し、多くの方に参加いただいております。

 また、指定管理者の効率的な事業運営などにより、全体的に経費節減が図られております。

 課題と申しますか、留意すべき点といたしましては、指定管理業務における収支及び事業実績状況等の客観的かつ適正な把握や、効率的な管理運営による経費節減を図るための評価、チェック制度の充実、制度導入の目的を達成するための指定管理者及び施設主管課における事業改善意識の徹底などが必要と認識しております。

 3点目の指定管理者制度導入施設の市長への手紙設置状況についてであります。

 平成25年4月1日現在では、指定管理者制度導入施設20施設のうち7施設に市長への手紙を配置しておりました。平成26年4月1日から、残る13施設に加え、新たに指定管理者制度を導入いたしました土屋霊園、湘南ひらつかパークゴルフ場及び大神スポーツ広場も含めまして、全施設に市長への手紙を配置しております。

 4点目のモニタリング精度を上げていくための第三者機関設置に対する検討状況についてであります。

 指定管理者のモニタリングは、いわゆる監視、評価におきまして、指定管理者による自己評価及び施設主管課による評価を毎年行った上で、制度導入3年目の施設に対して、外部の有識者と職員で構成する評価委員会による総合的な評価を実施しております。

 なお、各施設の設置目的、管理運営内容、利用者などの特性が異なることから、画一的、機械的な評価ではなく、各施設の特性に見合う評価手法などの精査、見直しを継続することが必要であると認識しております。

 専門的な人材、知見を擁する機関も含めました第三者機関導入につきましては、評価の精度向上のための手法の1つであると認識しており、先進市の事例などを参考に研究しております。

 以上でございます。

【小山田良弘都市整備部長】 

 3、諸課題について、3点の御質問をいただきましたので、順次、御答弁いたします。

 (1)Shonan BMWスタジアム平塚について、3点の御質問をいただきました。

 まず1点目の国立競技場から譲渡される座席の設置計画についてでありますが、ことしの4月28日に独立行政法人日本スポーツ振興センターから、改修のため取り壊される国立競技場の備品を希望する自治体等に無償譲渡する旨の通知がありました。Shonan BMWスタジアム平塚では、バックスタンドの座席4819席の多くが劣化をしており、改修の必要があったため、現地で座席の形状等を確認したところ、その一部が利用可能であることが判明いたしましたので、無償譲渡の申し込みを行い、5月30日に決定の連絡をいただきました。

 今後の予定ですが、6月23日、本日から国立競技場での座席の取り外しを行い、平塚市での取りつけはスタジアムの利用者に支障がないよう調整をし、7月中旬には完了する予定です。この移設にかかる費用につきましては、約1500万円でございます。

 続きまして、2点目の平成26年度予算の調査費用100万円の考え方と今後の方向性についてでありますが、議員御指摘のとおり、スタジアムは大規模改修後20年以上が経過をし、設備や施設の老朽化や劣化等により、修繕を要する箇所がございます。平成26年度予算に計上している調査費用100万円につきましては、スタジアムが現在抱えるふぐあいや課題に対し、今後の改修の必要性や範囲、スタジアムのあるべき姿や将来像などについて、庁内関係課による協議を行い、課題や問題に対する共通認識と連携を深めることで、計画的、効果的、効率的なスタジアム改修の方向性を見出すための調査費用として計上いたしました。

 今後の方向性としましては、今年度は庁内での検討を進める一方、関係する陸上競技団体、サッカー競技団体、Jリーグ、湘南ベルマーレ等の団体で構成します検討組織を立ち上げ、スタジアム改修の方向性を検討していきます。その後は、スタジアム改修に向けた取り組みを中長期的な改修計画として策定してまいりたいと考えております。

 続きまして、3点目のJリーグライセンス等に係る状況についての見解でありますが、Jリーグクラブライセンスの審査につきましては、施設基準がありまして、A等級からC等級に区分されています。A等級はライセンスを受けるために最低限満たす必要がある設備、B等級は今後整備をする必要がある設備、さらに、C等級は整備の必要性はありませんが、よりグレードの高い設備でございます。

 現在、Shonan BMWスタジアム平塚は、A等級は全て満たしており、J1リーグの開催が可能となっております。B等級としての洋式トイレ数及び座席総数の3分の1を覆う屋根の設置につきましては、条件を満たしておりません。トイレにつきましては、和式トイレを毎年約20基ずつ洋式トイレに交換しており、残りは39基となっております。屋根につきましては、約5000席を覆う必要がございますが、現在屋根で覆われているメーンスタンド900席のほかに、今後、約4100席を覆う必要がございます。屋根の増設につきましては、設置に大規模な改修が必要となるため、中長期的な計画の中で検討してまいります。

 次に、(2)バーベキュー場の整備について、2点の御質問をいただきました。

 1点目のこの1年間でどのような検討をされたのかと、2点目の今後の見解につきましては関連がございますので、一括して御答弁をさせていただきます。

 バーベキュー場を整備するには、安全確保のための一定以上の広さと駐車場があり、においや煙による近隣への迷惑が及ばない公園として、湘南海岸公園、総合公園の2公園を中心に検討してまいりました。

 湘南海岸公園におけるバーベキュー場整備は、湘南海岸公園再整備計画書案に対するパブリックコメントを昨年実施いたしまして、騒音やにおい、衛生施設などの課題から計画に盛り込まないこととなりました。

 また、総合公園では、県内で多くのバーベキュー場運営実績のある民間事業者から、バーベキュー場整備候補地の提案を受け、検討しましたが、広大な広場を東西に分断してしまう場所や、将来、有料駐車場になる場所など、公園の実情から実現性の低い提案であったため、その後の進展はございません。

 また、運営方法や管理につきましては、まず第一に安全確保を図るとともに、公園利用に支障とならないように配慮することが重要であり、また、火気を使用することから、常駐の管理人による監視体制が必要であり、運営、管理を一括で行っていただける団体にお願いすることが望ましいと考えております。

 今後は、先行事例であります大和引地台公園や厚木市荻野運動公園などの配置、運営方法や利用率、収益性、園内や近隣に及ぼす影響や課題等を確認、検証した上で、公園利用者を初め、関係団体や市民の方々の御意見を踏まえて、総合公園でのバーベキュー場整備について、その実現性を検討してまいりたいというふうに考えております。

 次に、(3)公園の利活用について、3点の御質問をいただきました。

 総合公園、湘南海岸公園をさらに市民団体、市内業者等に活用できるよう、使い方や運営の幅を広げることについての見解と、総合公園及び湘南海岸公園を利活用する団体等からの課題につきましては関連がありますので、一括して御答弁いたします。

 平塚市の都市公園における行為の許可、とりわけ企業等からの行為の許可におきましては、当該公園が私的利用の場として占有され、都市公園の利用に支障を及ぼすことが懸念されることから、原則として営利目的の使用は認めておりません。しかし、近年、都市公園に対する住民ニーズの多様化により、スポーツ、レクリエーションだけでなく、文化や地域活性化を重視した施設の展開などが求められており、都市公園は市民生活に欠かせない施設として位置づけられるようになってきました。

 湘南海岸公園におきましては、許可処理基準を見直し、平塚市内で活動する法人及び市民団体等が主催する地域活性化を目的とした利用において、一定の基準のもと、物販事業ができるようにいたしました。これを受けて、以前はなぎさプロムナード沿いにある店舗敷地内で行っていたサンサンマルシェを月1回開催しております。

 また、総合公園内では、レストハウス、売店のほか、自動販売機を設置しておりますが、例外として多くの方が来園される週末を中心に、来園者の利便性を考慮し、飲食に関係する数点の出店を許可しております。

 次に、利用団体からの課題でございますが、会場設営、駐車場開放時間、関係車両の搬入経路等の要望に対し、他利用者と安全に共用するための基準や条件設定などがございます。

 最後に、街区公園、近隣公園等の課題は何かについてであります。課題につきましては、近年、都市公園に対する住民ニーズの多様化により、さまざまな御要望をいただいております。公園は、地域での生活に欠かせない施設であることから、キャッチボールやサッカー練習などのボール遊び、スケートボードやペタンクなどの利用、さらに個人での花植えなどを課題として捉えております。

 以上でございます。

【数田俊樹】

 まず、防災・減災対策について、順次質問していきます。

 1回目の私の質問としましては、平塚市の防災体制の現状と今後、そして平成26年度の防災危機管理部の事業目標について質問させていただきました。

 私自身、平塚市の防災については、1つ1つの取り組み、震災以降というのは、かなり高く評価をしております。しかしながら、不安に思うところもあります。急ピッチで、この3年間進めてきたところに、1つ課題というものを感じております。

 そこについて質問をしていきたいのですが、先ほど防災訓練というところで、共助の必要性、共助の重要さ、共助をしっかり進めていくというような御答弁もございましたが、部長が考える共助とは一体何かについて、どうすれば、その共助を高められるかというところの点で御質問をいたします。

【山下浩一防災危機管理部長】

  ただいま共助について御質問をいただきました。共助、公助の部分で賄い切れない部分、当然いつもお話をさせていただいているとおり、公の部分では大変手が足りないというところがございますので、まず自分たちの身を守っていただく自助をしていただいた上で、地域への展開を図っていただく共助で、皆様の1つ大きな問題では、命も守っていただけるような、そのような形で共助というものをつくり上げていきたいというふうには考えております。

 以上でございます。

【数田俊樹】 

 それでは、その共助の体制をつくるためにすべきことというのは、一体どういったことをすべきなのでしょうか。

【山下浩一防災危機管理部長】 

 行政としましては、共助という意味合いを市民の方々に理解していただく。いろいろな形の市民の方、いらっしゃいますけれども、自助の次に必ず共助があると。その共助の中で皆様がつながっていただいて、それを実行に移していただけるように。いつものお話のとおり、訓練と知識の集積ということになってしまいますけれども、そういった事業を展開して、共助について理解を深めていきたいと思っております。

 以上でございます。

【数田俊樹】

 もう少しいただきたい言葉はあったのですけれども、共助をつくっていくために、何より一番大事なこと、ニュアンスにはありましたけれども、共助をする方々、住民同士だとか企業、民間さんのコミュニケーションを常にとっていくことということが、共助の体制をつくるために何より重要なことだと僕自身も思っております。

 その共助という視点から考えていくと、市としても近隣市、また市内企業、団体さんだとかと協定をさまざま結んでいると思うのです。その協定を結んでいる先との情報共有の体制だとかというのは、どういう状況なのか伺います。

 ただ、こちら、近隣市と、また市内業者さんというふうに大きく質問してしまうと多岐にわたっていると思うので、市内の企業、団体さんとの情報共有、コミュニケーションというのは、どういう形になっているのかお伺いします。

【山下浩一防災危機管理部長】 

 市内事業者さんとのつながりといいますかコミュニケーションのとり方ということでございますけれども、基本的に私どもの方で主催いたしますさまざまな訓練、こちらを通しまして、それぞれに関係するところには出席を願ったり、また日ごろから、昨年にすれば都合12回、自然災害での私どもの体制を敷いておりますけれども、必要な場合には、それぞれ関係するところに情報をこちらから発しまして、連携をとっていただくようなこともしております。

 以上でございます。

【数田俊樹議員】 

 防災訓練等のときにしっかりと情報共有を図りながら進めているということですが、私自身、地域で活動する中で、冒頭でも述べましたが、やはり防災というのに、ゴールはありません。という中で、市民の方々、事業者の方々、協定は結んでいるけれども、また防災訓練に参加はするけれども、日常的なところで、まだまだ不安な気持ちもあるというような声も聞いております。では、それを解決するためにはどうすればいいのかなと思ったときに、市民の方々、皆さんへの情報の発信というのは、ほっとメールひらつかだとか、ホームページの更新だとか積極的に図っていると思います。しかしながら、協定を結んでいるところとの情報共有、何かしらの有事、警報クラスの事故だとか災害が起こったときに、どう平塚市が対応したかというところを、私たち議員というのは、レターケースに常にこういう対応をしましたという情報をいただいています。それに対して、私たち議員としては安心をするわけです。それも協定を結んでいる市内の企業、団体さんに対しても、こういう対応をしましたというような、やっぱり市長もしっかり防災には力を入れていきます、災害に強いまち平塚ですということを対外的にも発信しているわけでありますから、協定を結んでいる方々との年間を通じた上での情報の、そういうやり取りというのを定期的に図っていただきたいというふうに考えているのですが、それについての御見解をお願いします。

【山下浩一防災危機管理部長】 

 協定を締結している事業者さんへの情報提供ということで、私どもの今、協定の方は190余りの事業者さんがいらっしゃいます。あと、関係する方々を含めますと、数百という数になろうかと思いますが、基本的に議員さんの方にもレターケースに入れさせていただいていますのは事後です。事が終わった後に、こういう結果でしたということで通知させていただいております。

 そういう形であれば、私どもどうしても発信する手立てとしては、各所に郵便で送るということはできませんので、ホームページの方をアップしまして、それで御確認いただくとか、そういったようなことは可能かというふうに思っております。

 以上でございます。

【数田俊樹】 

 ホームページにアップして、ごらんいただくということを僕は要望しているのではなくて、私がいただいているような文書、文書を出せということではなくて、メールだとかで、こちらにこういう対応をさせていただきました、190の協定を結んでいるところがあるという話でしたけれども、一斉で190のところに、こういう対応をさせていただきました。市内の企業さん、団体さんの協定を結んでいるところと限定でやってみてはどうかという提案をさせていただいています。ホームページをアップして、見てもらうのを待つのではなくて、発信をして、事後で構わないから、そういう姿勢を見せるのはどうかという御提案をさせていただきます。もう1度御見解をお願いします。

【山下浩一防災危機管理部長】 

 ただいま同じ質問の内容でございますけれども、基本的に私どもは情報発信は、市民の方々もそうなのですけれども、リアルタイムで見ていただくということで、私どもの体制とか、今現在、平塚市はこういう状況になっていますというのは、ある程度ホームページの方で見ていただけるようになっております。ですので、関係する企業さんにつきましても、事業者さんにつきましても、ぜひ、逆にそういったところで情報をみずから手に入れていただきたいというふうに思っているのです。これが自助の1つのことにもなりますので、そういう協定を締結していただいている方、特別扱い、本来はするところかもしれませんけれども、同じようなことで、みずから情報を収集していただきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

【数田俊樹】 

 わかりましたとは言いたくはないのですが、また、そこについては再度追っていきますので、よろしくお願いいたします。

 まずホームページでアップしているということで、そちらを見ていただきたいということですから、以前からツイッターだとか、それぞれいろいろな、ほっとメールひらつかというのも充実させてやっていると思いますので、こちらをごらんくださいというところを、常に企業さん、市民の方々が見て、わかるような情報の発信の仕方というのに努めてください。また、これについては、ぜひ今度やらせていただきたいと思います。

 続きまして、指定管理者制度について質問をさせていただきます。

 まず最初に、今後の課題が挙がってきました。こちらの課題解決のために、もう少し具体的にどういうふうな対策が考えられるか、検討しているのか、もうちょっと詳しく御答弁いただければと思います。

【井上純一企画政策部長】 

 具体的な課題解決策はどのようなものがあるかというお尋ねでございました。例えばでございますけれども、指定管理者制度というのは各施設で非常に広い範囲に及ぶ事務で、募集から選定、運用、中途のモニタリング、再評価等々がありますので、その辺のところを各所管が事務の標準化というのでしょうか、そういうことを目的に担当者向けに運用チェックシートというようなものをつくりまして、誰がやっても、担当が変わっても、同じような形で、この指定管理者制度を運用できるような取り組みもしているところでございます。

 それから、各施設担当者を対象に連絡調整会議というのを開催いたしまして、事務処理への意識づけですとか留意点等の徹底を図っているところでございます。

 それから、最近の取り組みですと、各制度所管から課題ですとか、こんなことを改善しましたという提案が資産経営課の方に来ますので、それをその施設だけの情報にとどまらずに、他の施設の方にも、こういう事例がありました、こんな課題がありました、それにこんな改善をしましたというふうな情報共有をする、そんな取り組みをしております。

 以上でございます。

【数田俊樹】 

 指定管理者制度、最も重要なことというのは、やっぱりサービスの向上だと思います。と同時に、次にコスト削減なのかなというふうに僕自身は思っております。業務委託の制度ではございませんから、指定管理者のチャレンジできる環境づくりに、さらに努めて、そして市民ニーズに対する要望に答えて、不満が出ないような体制、本当に難しい制度だと思うのですが、努めてください。

 次の質問に行きます。市長への手紙のところで、全施設に対し配置をしてくれたということは感謝申し上げます。ただ、こちら施設に配備されているところは、僕も把握はしているのですけれども、配置されている場所について、部長、各施設には全施設に置かれましたけれども、どこに市長の手紙が配置されているか御存じでしょうか。

【井上純一企画政策部長】 

 具体的な配置場所等については、私は承知してございません。

【数田俊樹】 

 配置をするに当たって、どのように配置をお願いしますというふうに各施設に伝えたのでしょうか。

【井上純一企画政策部長】 

 配置につきましては、各施設所管課にお願いをしましたので、具体的にどのようにというような形のもので、特別の指示はしてございません。ただ、当然利用者の方がわかりやすい場所、御意見を提出しやすい場所、そのようなところに配置したものと承知しております。

【数田俊樹】 

 配置されてないところも、ちょこちょこと見られます。やっぱり市民の皆様が目につくところにあるということが大事なのだというふうに思っています。指定管理者制度の課題というのは、約1年前の議会で、僕自身、部長とやり取りをさせていただきました。その上で共感をしたというところで市長への手紙を配置してくれたと思っておりますから、それが本当に意味のある市長への手紙としてできるように、やはり受付のところだとか、入り口のところだとか、そういったところに配置されるように、ぜひ各施設に伝えていただきたいというふうに考えておりますが、御見解をお願いします。

【井上純一企画政策部長】 

 議員御指摘のとおり、物を置いても使われないのでは機能が果たせませんので、その辺につきましては十分留意していきたいというふうに考えております。

【数田俊樹】 

 では、どうぞよろしくお願いいたします。

 続きまして、諸課題、(1)のShonan BMWスタジアム平塚についての質問に入らせていただきます。

 まず、検討組織を立ち上げ検討していくというふうに御答弁いただきましたが、こちらをどの時期から検討組織を立ち上げていく計画なのか、お伺いします。

【小山田良弘都市整備部長】 

 スタジアムの改修に向けた検討組織の立ち上げの時期ということですが、これは早急に立ち上げを、まずはしていきたいというふうに思っています。

 以上です。

【数田俊樹議員】 

 私もそのように思います。立ち上げて、どういうふうな検討、何ができるか、どうしていくか、やはり利用者、利用団体の重立った方々とどういう方向性を見出せるかという、まずテーブルに乗っかるということが大事だと思っておりますので、そこであらゆる可能性というものについて、いろいろ話をしていただければと思います。

 次に、もうちょっと具体的なところに入っていきますが、100万円の調査費ですが、こちら100万円を使用する時期だとか、調査として使うタイミング、依頼をかけるのはどういった時期なのでしょうか。この検討会を立ち上げてから、その100万円を使って、どう調査をやるのか、もう既に計画はあるのか、その辺具体的にお知らせください。

【小山田良弘都市整備部長】 

 調査費100万円についてでございますが、具体的には、まだ決まってないのですが、早急に、まずは検討組織を立ち上げさせていただいて、その中でどんな調査ができるのかというのを、ある程度、関係団体の方から御意見をいただいた上で、限られた100万円という予算ですので、それを有効に使えるような、そんな検討をしてまいりたいというふうに思っています。ですので、いつ、どの時期にというのは、まだ今の段階では決まっておりません。

 以上です。

【数田俊樹】 

 このタイミングで、この議題を上げたということなのですが、やはりサッカーのまち平塚というところでも、湘南ベルマーレというのは地域の宝でもございます。一方において、また陸上の選手たちというのも平塚市の宝です。それぞれの思い、また今後の平塚市を思う方々ですから、その方々との意見調整を図って、お金が無駄にならないような、たとえ100万円であっても、調査費用として全体の施設の調査ができなければ、その調査費用に対して増額をしなければならないと思いますし、もしくは、その100万円、1円でも無駄にならないような形で、この調査費用を使っていただきたいと思います。

 今後におかれましては、湘南ベルマーレの方に関しましては、J1昇格を迎えたときに、資格の剥奪になることは避けて、関係各位との情報共有に努めて、しっかりと調整を図っていただきたいと思います。それについて御見解お願いします。

【小山田良弘都市整備部長】 

 湘南ベルマーレ、ことし特に成績がよくて、J1昇格というのも大変期待しているところでございます。そうするとJリーグ側との調整が特に大事になってくると思いますので、そういったところとも特に意見交換をさせていただいて、施設改修にはいろいろなお金ももちろんそうなのですが、いろいろな基準がありまして、他の施設の状況などもまちまちなのです。そういうところとの比較検討なども含めまして、していきたいと思いますし、もう1つは、平塚市の税金だけで賄えるのかという部分もございますので、少し広範に見たときにどうなのだということもあります。そういったことも含めて、調整、検討をさせていただきたいと思います。

 以上です。

【数田俊樹】 

 続きまして、バーベキュー場の整備に入っていきます。まず第1回目の答弁のところで、民間事業者のところでの検討した内容が、実現性がちょっと低いということで御答弁いただきました。しかしながら、一方で、運営だとか管理だとかを一括でやれるところが望ましいというような見解もいただいて、最後の答弁のところでは、今後、実現性について検討していくというような言葉をいただいたのですが、最後の実現性というのは、どういった意味でしょうか。これは前向きな答弁なのか、やるのか、やらないのか、ちょっとその辺についてお伺いします。

【小山田良弘都市整備部長】 

 バーベキュー場の実現性、これは総合公園でのことでございます。実現性、簡単にできるのかというところが実はあります。御存じのとおり、総合公園というのは近隣市に比べますと、市域の真ん中に30ヘクタールもの大きな立派な施設がある公園で、市にとって本当に誇らしい施設であると思いますし、市民にとっても大変重要な財産であると思います。そういうようなことを照らし合わせたときに、果たしてどこに、どの程度のバーベキュー場が整備できるのかというところが非常に重要になってくると思います。ニーズが高いから、そこでやるのが望ましいのかということだけではなくて、本来の総合公園としてのあるべき姿というところとあわせて考えていかないと、ニーズだけでやってみよう。ところが、非常に苦情が多くて困ってしまったということにならないように、その辺の管理体制もしっかりと含めて、その実現性を検討してまいりたいということでございます。

 以上です。

【数田俊樹】

 僕も近隣市の各議員たちとも連携して情報共有させていただいていますけれども、いざスタートしたときに、やっぱり課題だとか問題点というのも出てきているのは確かです。そこも含めた上で、僕自身は提案をしております。総合公園というのは、本当に全国に誇れる公園です。しかしながら、やっぱり運営のランニングコストというのも、かなりかかってきております。経営的視点というところで、(3)の公園の利活用でも挙げていますけれども、やっぱり収益事業を少しずつ実施していかなければいけないなと。そこには、やっぱり今まで公園利用でできなかったことをできるに変えて、受益者負担の考えで、そこで歳入をふやしていく。そういったことを細かく、細かく、1つ1つ、何ができるかをしっかり積極的に進めていただきたいというふうに思っております。

 総合公園でしたら、場所のところで、僕自身は、この1年で調査をする中で、平塚のはらっぱのところの西側の樹木があるところ、そこが最適ではないかなというふうに考えております。そこを関係の部署でしっかり協議をした上で、今後、実現性について検討していただきたいと思っております。

 総合公園についてのバーベキュー場は以上です。

 議会の同僚議員の質問にもありましたけれども、花菜ガーデンでバーベキュー場ができるスペースというのも話が出てきました。においの問題があるというような答弁でありましたけれども、そこについて、いま1度詳細について御答弁いただければと思います。

【今井宏明産業振興部長】 

 花菜ガーデンの中のバーベキュー場の検討状況ですが、1つある場所を想定したときに、においという問題もありますし、あと食材をどういうふうに提供するのかというふうな問題もあります。また、当然ごみの問題ですとか、あと静かに花を楽しみたい人と、そういうふうに盛り上がる部分とのすり合わせというふうな部分もあります。今、場所をどこにどういうふうにやろうか、また、そのときに食材をどういうふうに提供しようか、また火の問題もありますので、火の扱いをどういうふうにしようか、そういった1つ1つの課題を今、検証している状況で、具体的にどこで、どうできるかというふうな部分では、まだ決まってはおりませんけれども、そういった中でできる場所を見つけていきたいというふうな方向で、今、検討させていただいているところです。

 以上です。

【数田俊樹】 

 できる場所をそれぞれ探していただけるということで御答弁をいただきました。繰り返しになりますけれども、課題をしっかりとクリアした上で、花菜ガーデン、また総合公園、そしては134号線が4車線化されて、交通の便も出てきますから、新港のところも含めて、さまざまなところで、できないをできるに変えていただく。それは、もう行政サービスとしてではございません。受益者負担という考えで、歳入になるような形の運営でやっていただければと思います。

 (3)の公園の利活用についても、こちら、まだ触れたいところもありましたけれども、こちらはバーベキュー場というところも含めて、ぜひぜひ積極的な利活用に努めていただければと思います。

 以上で質問を終わります。