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「平成25年6月定例会議事録」

【数田俊樹】 

 おはようございます。清風クラブの数田俊樹です。清風クラブは本年5月から2名の議員が合流し、計7名の会派となりました。新体制のもと、本市のさらなる活性のために、全力で議会活動、地域活動、政治活動に取り組んでまいります。それでは早速ではございますが、発言通告に従い、清風クラブ1番手として、順次質問に入らせていただきます。

 1、市長に問う。

 (1)三代事業について。

 厳しい財政状況の中、新庁舎建設事業、次期環境事業センター整備事業、市民病院整備事業の3大事業が進められております。それぞれの事業は工期のおくれ、事業費の増額等、多くの変更を余儀なくされてきましたが、次期環境事業センターは本年10月から稼働予定を迎え、また、新庁舎建設も目に見えるような形で工事の進捗状況を見ることができるようになりました。しかしながら、まだまだ予断を許さない状況であり、議会としても引き続き質問していかなければならない事業であります。そこでまず、それぞれの事業の最新の進捗状況及び今後の課題についてお伺いをいたします。

 新庁舎建設事業について振り返ってみますと、当初計画では来月7月に第1期工事が終了する予定でありました。しかしながら、先ほども述べましたが、地中障害物の除去や汚染土壌の掘削除去にかかわる工法変更などによる工期の延長により、予算の増額補正を図るなど、本日に至るまで多くの議論を重ねながら工事を進めている状況にあります。

 そこで、庁舎建設に関連することを順次伺ってまいりますが、第1期工事終了後の引っ越し業務の委託等について計画をお伺いいたします。

 次に、第2期工事終了後、空き物件となることが予定されている豊原分庁舎敷地をどのように活用する考えがあるのか、お伺いをいたします。

 また、豊原分庁舎の解体の費用はどれくらいの金額を見積もっているのか、お伺いをいたします。

 先日6月3日月曜日、新庁舎建設現場を同僚議員とともに視察をさせていただきました。その際、市民の皆様による建設現場視察の予定について御説明がありました。現在は6月30日午前2回の現場見学会の募集をかけておりますが、現在何名の応募が入っているのか、お伺いいたします。

 また、今後の見学会のスケジュール等を伺います。

 次に、次期環境事業センターに関連することを順次伺ってまいります。次期環境事業センターは本年10月から稼働予定であり、新庁舎建設現場視察と同様、6月3日に同僚議員とともに現地視察をしたところであります。

 そこでお伺いしますが、運用開始する前、もしくは開始してからの地域住民の方々の施設見学等の計画をお伺いします。

 また、次期環境事業センター周辺整備として、余熱利用施設は現在、大神地区環境推進協議会の場で協議を進められていると思いますが、整備内容、協議についての進捗状況をお伺いいたします。

 続きまして、市民病院整備事業について伺ってまいります。現在、北棟地階の構造再計算や国土交通大臣認定取得のため、工期延長し、平成28年度内完成予定で進められていることと思います。しかしながら、再度問題が発生し、先日各議員に報告書が提出されたところであります。確認の意味を込め、伺わせていただきます。

 このたび、新棟工事(建築・空調・衛生)が中止及び入札不調となった理由をお伺いいたします。

 また、今後の対応と工期に与える影響についてお伺いをいたします。

 次に、市民病院整備事業(新棟建築工事・建築)の再公告内容の誤りについて伺います。この件は入札に付する事項、新棟RC造地下1階、地上6階建て延べ面積の記載、各会計年度における支払い限度額(予定)の記載、及び出来高予定額の記載ミスの件です。今後の工期、工事概要に与える影響をまずお伺いいたします。

 また、本工事に関係する業者へ与える影響についてお伺いをいたします。

 (2)日産車体(株)湘南工場第1地区の跡地利用について。

 日産車体(株)湘南工場第1地区の跡地は、低炭素型のまちづくり、平塚クリーンスマートシティを実現するため、工業系、商業系、住居系、公共公益系の各機能のバランスのとれた複合的な土地利用を図るものとした基本案のもと、事業計画を進められておりますが、その中で、大型商業施設について、現在どのような協議が行われているのか、お伺いをいたします。

 (3)地域の元気臨時交付金について。

 昨年12月政権交代後、政府はアベノミクスと題した3本の矢を柱とする経済政策を行いました。デフレ脱却を目指し、日銀法の改正も視野に入れた上で2%の物価目標を掲げ、その目標を達成するまで無制限の量的緩和を行うなどの金融政策を行い、また財政政策として、過去2番目の規模となる13兆1000億円の大型補正予算を閣議決定いたしました。衆院解散前の8000円台であった日経平均は一時1万5000円を超え、3本目の矢が放たれた近日は乱高下を繰り返しながらも、日経平均1万2000円から1万3000円を推移しております。まだまだ生活する上で実感をする方は少ないですが、確かに株価、為替は反応を示しました。

 直接的に本市にかかわる事項としては、2本目の矢の1つであった、平成25年1月11日に閣議決定された日本経済再生に向けた緊急経済対策に基づく、国の平成24年度補正予算に係る公共事業の地方負担額の一定割合について交付されるものとした、地域の元気臨時交付金であります。本年5月27日に小田原市役所で、神奈川県内各市の元気臨時交付金についての情報交換があったと思いますが、近隣市、茅ヶ崎市、藤沢市、厚木市、大磯町、秦野市と平塚市の交付額をそれぞれお伺いいたします。

 また、その金額の違いをどのように考えているのか、お伺いをいたします。

 2、農業政策について。

 (1)人・農地プラン。

 人・農地プランについてお伺いをいたします。農林水産省より、農業が厳しい状況に直面している中で、持続可能な力強い農業を実現するためには、基本となる人と農地の問題を一体的に解決していく必要があり、このため、それぞれの集落、地域において徹底的な話し合いを行い、集落、地域が抱える人と農地の問題を解決するための未来の設計図となる、人・農地プラン(地域農業マスタープラン)を作成することを示した方針が出されております。方針が出されてから月日も経過し、日本全国それぞれの土地の事情で進捗状況にばらつきがある状況でもあります。

 まず大きくお伺いいたしますが、本市の農業全体の現状をどのように捉えておりますでしょうか。

 また、人・農地プラン作成の進捗状況をお伺いいたします。

 次に、人・農地プラン作成を進めていくに当たっての課題をどのように考えているのか、お伺いいたします。

 そして、人・農地プランには、農地集積に関する事業もありますが、本市の農地集積に対する考え方、また現状の取り組みとその結果についてお伺いをいたします。

 (2)産業間連携と行政の役割。

 現在、産業間連携促進事業として、幾つかの事業が進行中のことと思いますが、本日に至るまで、産業間連携で取り組まれた事業で、どのような事例がございますでしょうか、具体的にお伺いをいたします。

 また、それぞれの事業において、行政の役割はどのように認識しているのか、お伺いをいたします。

 また、2012年12月定例会の市長の答弁ではこのようにございました。「経済活性の中での連携におけるいろいろな形を、トップリーダーとして表現し、その売り込みをしていく必要ということだと思います。それは広報紙にも載せさせておりますけれども、例えばベジ太というキャラクターができれば、野菜を持って市民の皆さんにお披露目するだとか」。

 そこで伺いますが、ベジ太の活用状況はどのような状況であり、その効果についてもお伺いをいたします。

 3、諸課題。

 (1)バーベキュー場の整備。

 平成25年3月議会でも要望させていただいた件です。バーベキューを行える場所の整備は、市民ニーズも高く、受益者負担の仕組みで実施をすれば、初期投資額の回収はできる事業だと私は考えております。歳入が減少し続けている状況下では、収益事業も実施していかなければならない本市の財政状況において、進めていくべき事業ではないかと考えております。市民の皆さんも、無料で利用できるような施設をつくっていただきたいと要望しているわけではございません。市民の皆様の憩いの場として、また市外の方々に本市へ来ていただくための場としても、環境を整備していくべきと私は考えております。

 ぜひとも整備に向けた前向きな議論ができればと思いますが、この3カ月で調査したことがあれば、その内容を、また、現在の本市の見解を再度お伺いいたします。

 (2)Shonan BMWスタジアム平塚の改修。

 昭和62年3月に開設された平塚競技場は、開設以来、さまざまなスポーツ大会が実施され、市民に慕われている、平塚市の誇れる施設の1つであります。ネーミングライツの実施により、平成24年3月からは「Shonan BMWスタジアム平塚」と名称を変え、本市としては年間2000万1円という新たな財源確保を図ることができました。そして現在、Shonan BMWスタジアム平塚は開設から20年以上の年月が経過し、老朽化も進んできている状況にあります。そこで伺いますが、本市として現状課題と考えていることは何でしょうか。

 以上で1回目の質問を終えます。

【落合克宏市長】  

5番数田俊樹議員の御質問にお答えいたします。私からは、1、市長に問うについて順次御答弁いたします。

 まず、(1)三大事業についてです。

 初めに、それぞれの事業の最新の進捗状況及び今後の課題についてでありますが、新庁舎建設事業の進捗状況は、現在、建物の地下及び地上部分の構造体をつくっており、スケジュールどおり順調に進捗しております。

 今後の課題としては、新庁舎での業務を円滑に開始できるよう移転を完了すること、及び新館を有効活用することがあります。新館は今年度、耐震診断を実施しますので、その結果を受けて改修を検討してまいります。

 次期環境事業センター整備事業の進捗状況は、建築工事、電気工事、衛生工事ともに仕上げ段階となっており、またあわせて外構工事を行っております。プラント工事では、機器附属品の取りつけ工事、電気計装工事を実施しているほか、機器類の試運転も行っております。

 今後の課題は、7月1日から予定している試運転期間中の性能試験を着実に実施し、施設としての性能を確認した上で、10月からの本稼働を順調に迎えることであります。

 市民病院整備事業の進捗状況は、仮設バスロータリーの工事が完了し、救急棟や管理棟などの既存棟解体工事を進めております。また、新棟工事の発注につきましては、電気工事は落札され、契約に至りました。しかし、入札不調であった建築工事につきましては、条件等を変更して再公告しました。また、談合情報により中止した空調工事と衛生工事につきましては、再発注の時期や方法について検討しているところです。

 今後の課題につきましては、建築敷地が周辺住宅と近接していること、また、現在の病院敷地内での建て替え工事ということで、周辺等への環境配慮や病院運営への配慮等が課題として考えられます。

 次に、新庁舎建設事業について3点の御質問がありました。

 1点目の引っ越し業務の委託等の計画についてでありますが、1期工事は平成26年5月に完成する予定となっております。引っ越し作業は短期間で完了させ、その後すぐに業務を開始しなければならないという制約がある中で、6月議会定例会や七夕まつりのスケジュールを考慮すると、引っ越しは七夕まつり以降になる見込みです。現在、そこを目標に具体的な引っ越し計画、スケジュールを策定しているところであります。

 次に、2点目の豊原分庁舎敷地の活用と建物の解体費用についてでありますが、豊原分庁舎の敷地につきましては、引き続き庁内検討委員会において有効な活用方法について検討を行ってまいります。また、建物の解体につきましては、2期工事完了後を予定していることから、現時点では解体費用の見積もりをしておりません。

 次に、3点目の6月30日の市民現場見学会の応募状況と今後の見学会スケジュールでありますが、見学会は午前9時からの部と午前11時からの部の2回、それぞれ30名の参加者を募集しています。募集方法は、6月第一金曜日号の広報ひらつかと市のホームページで行っています。6月13日時点の応募状況は合計で18人となっています。今後の見学会の予定は具体的に決まっておりませんが、工事の進捗状況を見ながら、なるべく多くの市民の方にごらんいただけるように開催してまいりたいと考えております。

 次に、次期環境事業センター整備事業について、2点の御質問がありました。

 まず、1点目の地域住民施設見学会の計画についてでありますが、昨年度に大神地区環境推進協議会で、工事現場の視察を実施いたしました。また、今月28日にも、大神地区環境推進協議会と大神地区町内福祉村関係者を対象に、施設見学会を予定しております。

 次に、2点目の余熱利用施設の整備内容協議の進捗状況についてでありますが、これまで地元と整備方針の基本的な考え方について協議をしてまいりましたが、先月、地元合意が得られ、整備方針(案)をまとめました。今後、庁内手続を経て、パブリックコメントを実施する予定です。

 次に、市民病院整備事業について、4点の御質問がありました。

 まず、1点目の新棟建築工事(建築・空調・衛生)が中止及び不調となった理由についてでありますが、空調工事及び衛生工事につきましては、談合情報が寄せられ、平塚市公正入札調査委員会で審議したところ、当初は談合の事実は確認されませんでしたが、その後に入札参加業者から提出された資料を精査したところ、入札の公正性を妨げると思われる内容と、新たな匿名の情報があったため、公正入札調査委員会において再審議を行い、談合の事実は確認できないが、疑いを払拭できないという判断から、入札の中止を決定いたしました。

 建築工事につきましては、5月15日に2回にわたり入札を行いましたが、設定いたしました予定価格に業者の入札金額が達せず、不調に終わりました。入札が不調となった理由は、労務単価や資材単価の上昇や、病院を運営しながらの工事ということで、施工の複雑さや困難性を考慮したこと等が単価に反映されたのではないかと推測しております。

 次に、2点目の今後の対応と工期に与える影響についてでありますが、今後の対応につきましては、安心・安全な医療の提供の向上という点から、新棟工事に早期に着手するため、新棟本体の工事に限定して発注いたしました。工期に与える影響につきましては、工期の短縮について継続的に検討を行うことで、当初の完成予定が達成できるよう努力していきたいと考えております。

 次に、3点目の再公告内容の誤りに関する今後の工程、工事概要に与える影響についてでありますが、公告の修正は、新棟の延べ面積、支払い限度額及び出来高予定額を変更して、6月11日付で行いました。また、変更に伴い開札日を7月1日から7月5日にいたしました。工期の影響につきましては、工事の開始を7月10日から7月16日にそれぞれ修正したことによるおくれと、工事概要への影響につきましては、昇降機設備一式を工事に追加したことによる積算の追加などが考えられます。

 次に、4点目の再公告の修正により、本工事に関係する業者へ与える影響についてでありますが、再公告の修正に伴い、参加資格業者に対し、修正内容のお知らせや開札日の変更など、業者への配慮を図りました。業者に与える影響につきましては、工期の開始が多少おくれることと、新たに追加した工事の積算に時間をとらせてしまうことで、一部負担をかけてしまうことは事実であります。

 今回このような問題が起きたことは、関係業者の方々を初め、市民の方々の信頼を損ねてしまうことになり、大変遺憾に思います。改めて全部長に対して直接厳重な注意喚起をするとともに、職員には意識をしっかり持って事務処理に臨むよう、徹底していくことを指示いたしました。

 続きまして、(2)日産車体(株)湘南工場第1地区の跡地利用についてです。大型商業施設について、現在どのような協議が行われているかでありますが、本年1月17日に日産車体(株)より本市に、天沼地区都市計画提案書が提出され、用途地域の変更及び地区計画の決定等について提案をされております。

 これを受けまして、2月に都市計画提案内容を告示し、2週間の縦覧及び意見書の受け付けを行いました。また、この間に説明会を開催し、市民から意見書が提出されたため、意見書と提案者の見解書を市のホームページにおいて公表しているところであります。

 現在は、提案内容について庁内調整を進めるとともに、提案者と交通管理者等関係機関との協議を実施している段階であり、今後は副市長及び関係部長で構成する平塚市都市計画提案評価委員会を開催し、大型商業施設を含めた提案内容について評価を行い、判断をした上で、都市計画手続に進んでいくものと考えております。

 続きまして、(3)地域の元気臨時交付金について、2点の御質問をいただきました。

 まず、1点目の近隣市町(茅ヶ崎市、藤沢市、厚木市、大磯町、秦野市)と平塚市の交付限度額はについてであります。地域の元気臨時交付金につきましては、国の平成24年度補正予算に伴い創設されたものであります。各地方公共団体で実施されます公共事業等の地方負担額を基礎として、交付限度額が定められ、平成25年度に当該地方公共団体で策定する交付金の実施計画に基づく事業に充てられるものです。御質問のありました近隣市町の交付限度額の状況ですが、茅ヶ崎市約4億200万円、藤沢市約6億3500万円、厚木市約7億4200万円、大磯町約4000万円、秦野市約5100万円、平塚市約6500万円となっております。

 次に、2点目の金額の違いをどのように考えているかでありますが、近隣市町の交付限度額の算定対象としている事業を見ますと、学校施設の大規模改造事業や下水道整備事業、その他大規模施設の整備事業などがその対象となっております。一方、本市の交付限度額算定対象となっている事業は、下水道事業、農業集落排水事業などとなっております。先ほども御答弁申し上げましたとおり、本交付金につきましては、国補正予算の地方負担額を算定の基礎としていることから、当該補正予算に該当する事業の有無や必要性などから、各自治体での差異が生じたものと考えております。

 私からの答弁は以上です。

【今井宏明産業振興部長】

 続きまして、2、農業政策について、(1)人・農地プランについて、4点の御質問をいただきました。

 1点目の本市の農業全体の現状についてですが、農林業センサスにおける2000年と2010年の数値で比較をいたしますと、この10年間で販売農家戸数が約18%、農業就業人口が約35%とそれぞれ減少し、65歳以上の従事者の割合は63.6%と15.7ポイント上昇しています。また、毎年実施しております耕作放棄地の全体調査の結果では、平成24年度の耕作放棄地面積は約4.6ヘクタールと、昨年より約1.2ヘクタール増加しており、全国的な傾向と同様に、本市におきましても、農業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加が進んでいる状況にあります。

 この要因といたしまして、生産物価格の低迷や、農家1戸当たりの経営耕地面積の少なさなどによります農業所得の低下、農業機械購入費による経営の圧迫等が挙げられますことから、担い手に対する支援や育成、農地の集約や集落営農化の促進、生産物のブランド化や6次産業化などによる付加価値の向上と販売価格の引き上げ等によりまして、農業を活性化させる取り組みを進めることが急務となっております。

 次に、2点目の人・農地プランの作成の進捗状況についてでありますが、昨年度、市内全地区で事業説明会を実施しました結果、市内の西部地区におきまして、人・農地プランの作成に前向きな意向が示されましたことから、現在、この地区をプランの作成エリア候補地といたしまして、地区内農業者とJA湘南、市によりまして、地区の農業の現状や持続可能な将来展望を共通認識するための話し合いを重ねているところでございます。

 今後、地区内農業者の意向を把握するためのアンケート調査を実施いたしまして、この結果を踏まえ、合意形成を図りながら、中心となります経営体の主導のもとで、農地集積や農業機械の共同利用、集落営農化の方策等、プランの具体的内容について検討していくこととしております。

 次に、3点目の人・農地プラン作成を進めていくに当たっての課題をどのように考えているかについてでございますが、このプランは、地区内での話し合いにより、地区農業の将来展望を地区内農業者全員が共通に認識することが重要であり、このため、円滑に地域の合意形成を図っていくことが課題であると考えております。現在、プランの作成を進めている地区におきましても、参加している農家が共通の認識のもとで、農地集積や農家の役割分担などの事項について、1つ1つ丁寧に確認をしながら話し合いを重ねております。

 また、農地の貸し出しに対する不安を抱えていらっしゃる農家もおられますことから、安心して農地の貸し借りができる農地利用権設定制度等の活用につきまして、農業委員会と連携して十分に説明を行い、円滑に農地の集積を進めていきたいと考えております。

 次に、4点目の本市の農地集積に対する考え方、また現状の取り組みとその結果についてでございますが、農地の集積は、農業経営の効率化や規模拡大による農業所得の向上、耕作放棄地の抑制等につながりますことから、JA湘南と農業委員会、行政との連携による農業支援ワンストップ相談窓口を開設して、農家の戸別相談に対応し、農業者の積極的な利用権設定を促し、農地の有効活用を図っているところでございます。

 人・農地プランの作成におきましても、地区内の農地集積を計画的に進めていく必要がありますことから、農業支援ワンストップ相談窓口の活用や、農業委員会と連携した地区内での話し合いを通じまして、地区の農業特性に即した農地集積を進めてまいります。

 続きまして、(2)産業間連携と行政の役割につきまして、3点の御質問をいただきました。

 1点目の産業間連携で取り組まれた事業で、どのような事例があるかについてですが、産業間連携促進事業では、本市産業の活性化を図るため、各産業界との連携を図り、新たな商品の開発や地域ブランドの創出を促進することを目的として、事業を推進しております。

 主な取り組み事例といたしましては、農業、漁業、飲食業との連携により、「しらすカオリラーメン」が生まれ、また、ソウダガツオと乾燥ネギを組み合わせました七夕土産としてのふりかけも、今月末に発売される予定でございます。また、漁業と飲食業との連携によりまして、湘南ひらつかビーチパークに昨年12月にオープンいたしましたビーチバルSUCCAでは、須賀港のフィッシュ・アンド・チップスなど、地元の海にちなんだメニューが好評を得ております。

 さらにこの連携を強めた結果としまして、平塚漁港で水揚げされる魚の販路拡大と、新商品開発を目的とした地産地消促進事業が、6次産業化法に基づく市内初の認定を受けまして、現在開業に向けた準備が進められております。また、テクノフェアでのビジネスマッチングの成果では、漁業と製造業の連携によりまして、地魚をプリントしたまな板も作成されました。農業と商業の分野では、度数の高い「くりまさり焼酎」や「きゅうりドレッシング」が新発売されました。

 また、生産者、JA湘南、中小企業診断アドバイザーなどと商工会議所、行政等で組織しました「キュウリプロジェクト」によりまして、「ひらつかきゅうりカレー」が開発され、ことし3月の発売以来、大変な好評を得て、新聞、テレビなどの各メディアも取り上げているところでございます。

 2点目の行政の役割をどのように認識しているかについてですが、産業間連携における行政の役割は、連携意識を高めるセミナーの開催による事業者間のマッチング、新商品の開発や販路開拓のための各支援機関等への橋渡し、また、これら事業や成果についての広報など、さまざまな支援を通じて事業者が自立して事業活動を行うことができるよう、応援していくことが役割であると考えております。

 3点目のベジ太の活用状況とその効果についてでございますが、地場産品コーナーを設置している市内スーパーにおいて、ベジ太ののぼり旗やポップを掲示し、地場産農産物の販売促進等に活用している事例や、「キュウリプロジェクト」におきましては、「ひらつかきゅうりカレー」のパッケージにベジ太を使用したほか、湘南ベルマーレのホームゲーム開催時など各種イベントで、ベジ太フラッグを掲示し、PRに活用しております。

 ベジ太は学校給食や食農教育などを通じまして、子どもたちや保護者を中心に認知度が高く、販売促進の効果も図られることから、今後は地場産農産物を使用している飲食店のPRなど、産業間連携におけるさまざまな機会でベジ太を活用してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

【池谷弘一都市整備部長】

 続きまして、3、諸課題について、大きく2点の御質問をいただきました。

 初めに、(1)バーベキュー場の整備の3カ月で調査した内容と現在の本市の見解を再度伺うについてですが、この3月に県市合同で組織しているビーチプロジェクト会議において、湘南海岸公園再整備計画が策定されており、この中で龍城ヶ丘プール跡地は、市民市や交通安全教室など、さまざまな用途として活用できる多目的広場としての整備を考えており、バーベキュー場の整備については、排水の処理、公園の規模や風の影響などを検討したところ、整備困難との結論に至っております。

 湘南海岸公園については、湘南海岸公園再整備計画(案)に対するパブリックコメントや実施計画の進捗状況を踏まえながら、バーベキュー場の利用について、引き続き検討を行ってまいります。

 本市といたしましても、バーベキュー場の設置についての市民ニーズがあることは認識しており、設置については、安全確保ができる広さの場所と駐車場の確保、他の公園利用者・施設への配慮や近隣住民への影響など、多くの課題があり、どこにどういう形態で市民にバーベキューを楽しんでいただけるか、今後も検討してまいりたいと考えております。

 次に、(2)Shonan BMWスタジアム平塚の改修について、現状課題と考えていることは何かについてですが、Shonan BMWスタジアム平塚は、湘南ベルマーレのホームグラウンドであるとともに、第2種の公認陸上競技場として、多くの大会や一般開放による個人利用など、数多くの方々に御利用いただいております。

 競技エリアであるトラックやピッチ等に関しては、良好に維持管理すべく、管理委託により対応していますが、開設以来25年以上が経過し、年々老朽化が進み、改修を要する箇所も出てきております。具体的には、経年変化によりひび割れ等が生じている観客席の改修や、トイレの洋式化への改修、老朽化による性能低下のおそれがある電気設備や、ナイター照明設備の改修等が挙げられます。

 今後は、施設の長寿命化を念頭に、計画的に効率的、効果的な施設改修を図っていくことが必要であると考えます。

 以上でございます。

【数田俊樹】

まず初めに、(1)三大事業についての新庁舎に関する豊原分庁舎敷地利用についての件を伺ってまいります。この分庁舎に関しては、2期工事終了後ということで、解体するまでまだ時間があるわけですが、解体後のそこの敷地の利用に関しては、周辺地域住民にとっては非常に関心のあることでもあります。今後進めていくに当たって、解体ということが、まず3月の本会議でもお話がありましたけれども、土地活用について周辺住民への周知、また要望等の収集をどのように図っていくことを考えているのか、まずお伺いをいたします。

【井上純一企画政策部長】

  豊原分庁舎の解体に関しまして、解体後の利活用等の住民への説明、情報収集等のお話がございました。現在、庁内で分庁舎等利活用庁内検討委員会、これが設置されてございまして、その中で検討させていただいてございます。まだ具体的なところまでは詰まっていないので、もう少し庁内で検討いたしまして、ある程度の線が出た中で、地元の住民の方にもコミュニケーションをとっていきたいと思っております。

【数田俊樹】

  特にこの地域に関しては、住宅の密集地でもあります。駅前周辺であれば商業地域として、やっぱり商業施設というのも大事でありますけれども、住宅が密集している地域でもございますので、その辺の地域住民の意見も重要視しながら、進めていっていただきたいと思います。

 続きまして、新庁舎建設現場の見学会についてお伺いをいたします。こちらは先ほど市長答弁をいただいたように、多くの方にぜひ見に来ていただいて、見学をしていただく必要性が高いと思っております。また先ほど、人数としては18名既に応募があるという状況の中で、今後の6月30日以降のスケジュールがまだ出てきておりませんので、その後も工事に影響がない範囲で、極力大勢の方に来ていただくように、早目早目にスケジュールも公開をして、常に受け入れる体制を整えていってください。

 こうした100億円も超えるような市民の皆様の税金を使っての大型事業ですので、開かれた庁舎建設ということで、いろいろ議論をされておりますから、建設前の段階から見ていただく開かれた庁舎、そういった姿勢を見せていってください。御見解をお伺いいたします。

【梶山剛生総務部長】

 ただいま、新庁舎建設に関する市民を対象とした見学会についての御質問をいただきました。今回、6月30日に市民を対象とした見学会を開催させていただきます。新庁舎は免震型の庁舎ということになりますので、その基本的な構造となる基礎免震装置の設置がごらんいただけるというタイミングがありますので、この6月30日という日を設定させていただいております。この免震装置は、建物が建ってしまいますと、特別なことがない限り二度と見ることができないというものですので、この機会にぜひ市民の皆様方にこれをごらんいただきたいということで、設定をしているものでございます。

 今ごらんいただいているように、庁舎の鉄骨が組み上がっております。今後、例えば庁舎がおおむねでき上がりながら、内装ですとか、あるいは1度市民にごらんいただく機会はどういったものがよろしいかということを検討しながら、今、数田議員がおっしゃられたように、できるだけ多くの市民にごらんいただき、より市民に開かれた新しい庁舎の建設を目指していきたいと考えております。

 以上でございます。

【数田俊樹】

  前向きな御答弁ありがとうございます。同じく次期環境事業センターに関しても、見学会の話を触れさせていただきました。こちらも新庁舎と同様に見学会、大勢の地域の方、また市民の方に見ていただくように進めていってください。こちらは要望でお願いします。次に、(2)日産車体(株)湘南工場第1地区の跡地利用について伺ってまいります。御答弁の中で、今後のタイムスケジュールがちょっと見えづらい部分がありましたので、いま1度時期的なところも含めて、スケジュールをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

【小山田良弘まちづくり政策部長】

  ただいま日産車体の跡地のスケジュールについて御質問いただきました。現在、大型商業施設が一番大きな要因なんですが、大型商業施設があそこに立地した場合に、一番大きな課題となっておりますのが交通問題でございます。その交通問題、いわゆる交通渋滞をいかに少なくしていくのかということが課題となっておりまして、それは事業者の方で、現在県警との協議を進めているところでございます。

 その協議の進捗のぐあいにもよりますが、都市計画提案が提出されておりますので、その評価委員会をことしの8月から9月ぐらいにかけて行えればなと思っています。仮にその時期に評価委員会を行ったとすれば、その後都市計画手続に入りますので、来年の春ごろを目指して都市計画の変更手続を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

【数田俊樹】

8月、9月ごろ、都市計画案が出てきて、その後、来年の春あたりということでお話をいただきました。なぜ私がこの質問をしたかということなんですけれども、もちろん市長を初め、皆さん行政の方々も御存じだと思うんですけれども、一部の市民からのうわさ話なんですけれども、この商業施設の計画がなくなってしまったんではないかという不安を抱くような方々もいるようで、そういった意見を耳にしております。なので、議会の場で正式に確認をさせていただきました。こういった計画は順調に進めているということで、安心をしました。こちらの施設の活用というのは本市にとって非常に大事なエリアになってくると思いますので、しっかりと進めていただければと思います。

 次に行かせていただきます。(3)地域の元気臨時交付金についてです。この元気臨時交付金は、緊急経済対策として政府が出したもので、非常に短い期間での要望を県に上げなければいけないという、僕自身もこの期間のときに、非常に短い時間での交付金だなと認識をしたんですけれども、ここでやはり重要なことは、情報を持っていること。ふだんから県、また近隣市、国とどうパイプを本市として持っていくかということが非常に大事なのかなと思います。それは私一議員としてもやっぱり、提案をできるだけのネットワークをしっかり持っていくことが大事でありますので、僕からも提案を極力できるようにアンテナを張っていきたいと思っております。

 今後、アベノミクスの3本目の矢というのはまだ見えづらい状況なんですけれども、その3本目の矢の政策、経済支援という形の経済対策が出されるのかもしれないんですけれども、そういったときには積極的にこういった交付金というものが使えるような体制をぜひ整えて、早目早目の動きをしていただきたいなと考えております。御見解のほどをお願いいたします。

【落合克宏市長】 

私から、この交付金についての質問にお答えさせていただきます。常日ごろから、今の経済状況、それからまた税収等、そして皆様にもお示しをさせていただいております財政状況等考えますと、いろいろな事業を打っていく中でも、そういう交付金制度に乗って、使えるものはぜひ利用させていただきたい。

 そのためにはどうしたらいいかといいますと、今議員がおっしゃいましたとおり、国、県、それからいろいろなところ、各分野とパイプをしっかりとつくって、いろいろな情報をすぐに得やすい体制をつくっておかなければいけないということ、これも職員には、部長を初め申しております。できるだけアンテナを張って、制度を早く的確に把握し、それを使えるような体制づくりを進めてまいりたいと思っております。

【数田俊樹】ぜひともよろしくお願いします。続きまして、2番の農業政策について入らせていただきます。答弁としましては、現状としては担い手が減って、耕作放棄地がふえるというような状況で、農地集積を図って人・農地プランを進めていくという御答弁だと思います。この人・農地プランを作成するということで、過去の本会議でも御答弁をいただいておりますが、この人・農地プランを作成するに当たって、市全体の農業従事者の方々、また人・農地プランというのは6次産業化ということで、また企業の方々もある意味知っていて、連携を図れる可能性が出てくると思うので、市全体に対してどのような周知を図ったのか、まずお伺いいたします。

【今井宏明産業振興部長】  

ただいま、個々の農家さんへの説明の方法について御質問いただきました。まず説明の内容といたしましては、湘南地区農業振興大会ですとか、受託組織の代表者の方々、各地区の生産組合の会合、また米の生産調整の説明会におきまして全地区を回りまして、その際にはこの資料の概要を説明したパンフレットですとか、必要性というのを記した資料も提示させていただきながら、御説明をさせていただいている状況でございます。

 以上です。

【数田俊樹】

農地集積についてですけれども、こういった話を最近よく耳にするなと。残念なんですけれども。現在、農家さんたちで農地、農機はあるけれども、息子や娘に農業を託すことはできない、私たちの代で農業はというような声を耳にする機会も少なくありません。年々農業従事者が少なくなっていく状況を見る中で、この先10年後の本市の農業ってどうなのかなと想像すると、今のデータだとか生の声を聞いていると、本当に僕自身も心配でなりません。

 一方において世代交代がされていっている農家さんたちも目にして、それは本当に希望だなと僕は思っております。若手農家さんの方々は、知恵を出し合って積極的な直売に力を入れたり、ブランドづくりに力を入れて、本当に積極的に動いていると考えております。そうやって先ほどの10年後の農業を考えたときに、こうした若手の農家さんたちがまた農地集積を図ってやれる環境をどんどんつくってあげることは、非常に大事なことなのかなと考えております。

 しかしながら、先ほど1回目の答弁であったと思うんですけれども、それぞれの農家さんたちは農地集積が進まない、土地をちょっと貸しづらい部分だとか、法的なところなのか、勘違いと言っては失礼ですけれども、取られてしまうんではないかとか、そんなことを僕も耳にしている部分があるので、その辺全体の農地集積が進まない原因を調べてみるアンケートを行うというようなお話を、先ほど御答弁いただいたかなと思うんですけれども、アンケート調査はどういったところに対して、どういったところと連携を図って行うのか、いま1度確認をさせてください。

【今井宏明産業振興部長】 

 ただいまアンケート調査の方法について御質問いただきました。この実施したアンケートは、農業協同組合が独自の計画をつくるために、農業協同組合独自で調査を行ったものでございます。また人・農地プランの作成に当たりましては、そのほかに農業委員会に向けてのアンケート調査も行っています。プランの作成に当たりまして参考とするために、地域の将来の農業をどのように予測されているか、また今後中心となる形態や後継者があるのかどうか、経営規模の拡大意向等もあるのかどうか、農業委員会さんの各地区の情報を、農業委員会さんを通じてアンケート調査をさせていただいてもおります。

 以上でございます。

【数田俊樹】今の御答弁を聞いていて、僕がちょっと勘違いしていたのかもしれないんですけれども、農地集積のことに対してのアンケートではなくて、農業全般のことに対するものとしてのアンケートをいただいているということで、それは本市がやっているわけではないということですね。

 人・農地プラン、こちらは新規就農であったり、農地集積だとかというので、6次産業化ということで進めていくプランですから、もうちょっと農地集積に対して実情を把握するようなアンケート、それぞれが抱えている事情等も農家の方々に諮るようなものもできたらなと考えております。本当に100人の農家さんがいたら100通りの考えがあって、非常に進めていくのが難しいというのは存じ上げております。しかしながら、10年後を考えたときには進めていかなければならないと考えておりますので、その辺しっかりとした説明と、現場に出向いて進めていっていただければと思います。

【数田俊樹】

産業間連携と行政の役割について質問いたします。午前中の会議では、きゅうりカレーやカオリ麺等の事例を御答弁いただきました。こうした産業間連携で生まれてきた取り組みというのは、地域ブランド創出のためには、積極的に行政側としてもサポートしていただきたいと思っております。

 こうした産業間連携の需要について行政の役割は、積極的なプロモーション、また広報、サポートが大事だと考えております。個々の企業さん等でしたら、それをサポート、広報しろという話ではないわけですから、産業間連携のものに対してはそういったプロモーションをやっていくべきだと考えておりますが、御見解をお伺いします。

【今井宏明産業振興部長】行政の役割としての広報面のサポートでございます。非常にそれは重要だと考えておりますので、積極的に私どももできることをしっかり支援してまいりたいと考えております。

 以上です。

 【数田俊樹】  前向きな答弁はありがたいんですが、積極的にやる具体的な取り組みとしては、どういったものができるのでしょうか、お伺いをいたします。

【今井宏明産業振興部長】 

 具体的な取り組みといたしましては、例えば市のさまざまなイベントに出る場所を提供させていただきましたり、いろいろなところに持っていってそれを宣伝させていただく、また市の広報ですとかいろいろなメディアを使いまして宣伝させていただいたり、いろいろな取り組みがあるたびにそういった部分をプレスリリースさせていただくなど、さまざまな方法で対応させていただきたいと考えております。

 以上です。

【数田俊樹】  

今おっしゃってくださったことは、基本的には市内のイベントだとか、市内でのPRの場所、機会を与えるという御答弁と認識をしているんですけれども、やっぱり最初述べたように、地域ブランドの創出というところでは、きゅうりカレーだとかカオリ麺というのは、ある程度本当に地域の産業間連携でできてきたものですから、市外への発信というものも積極的にやっていただきたいと思います。

 またこの関連の方々からは、市長が外に出たときに、外でPRをしてくれたというような話も耳にしております。それは市長だけではなくて、ほかの部の部長さんも、外に出たときには積極的にそれぞれがPRをするような取り組みを、ぜひ図っていただきたいと思っております。

 また、市の広報も、ぜひともその辺は産業振興でやっている事業に対しては、極力話を聞くような体制を、庁内連携として図っていただきたいと思っております。

 続きまして、ベジ太についてお伺いいたします。ベジ太の認知度というのは、農業関係者の方々の認知度は高いかもしれないですけれども、まだ広く一般の市民の方々には伝わっていないのかなと思っております。ベジ太のPRというのも積極的にやっていくべきだと考えているんですが、その辺の具体的な取り組み、今後のスケジュールだとか計画をお聞かせください。

【今井宏明産業振興部長】  

ベジ太のPRの方法についてでございます。今の認知度につきましては、昨年のでてこいまつりにベジ太ブースを設けまして、ベジ太の缶バッジ等を子どもたちに配布しました。その結果、本当にたくさんの子どもたちがベジ太を知っていただいておりました。それは1つは、学校給食のときの地場産給食の際に、配膳のワゴン等にベジ太を置いたり、今、山下小学校ですと、ベジ太を食育の教材に使っていただいたり、そういったさまざまな学校の教育の場面でも、ベジ太を使っていただいたことによって、まずお子様から非常に認知が高まっていると承知しております。

 また、朝市ですとか、スーパーの中ももちろんですけれども、スーパーの店頭のトラック市といったところにも、ベジ太の大きなのぼり旗を持ち出したりしまして、かなり浸透はしてきていると思います。

 今後は、さらに置いていただけるお店をふやすと同時に、農産物と料理店との提携をする中で、お店にもベジ太を置いてもらったり、また将来はメニューの中にベジ太を組み込んでもらったり、そういう形につなげていきたいと考えております。

【数田俊樹】

  ベジ太というキャラクターは、本当に地産地消というところでは、この野菜が平塚市でできた野菜だと認識できるような印として、大変有効的だなと思っておりますけれども、また1つの役割としては、平塚市の野菜というところの外への発信、先ほど言った地域ブランドの創出といったところにも、このベジ太のロゴというのは意味をなしてくるものだと思っていますので、ベジ太の外への発信というのも、力をぜひ入れてやっていただきたいと思っております。

 続きまして、3、諸課題の(1)バーベキュー場の整備について入らせていただきます。先ほどの御答弁では、引き続き検討をしていただけるという話をいただきまして、まことにありがたく思っております。ただ私としては、3月議会のときに、国道134号の4車線化に伴う施設整備というところでテーマに挙げましたので、花水レストハウス、また湘南海岸公園のところで御答弁いただきましたが、僕としては海岸沿いにバーベキュー場があればいいという主張で、この前質問したわけではございません。市内の内陸も含めてやれる環境ができればなという思いを持っております。その辺、内陸も含めた上での御見解をお伺いします。

【池谷弘一都市整備部長】

  ただいま数田議員から、市内の内陸の場所も検討したらどうかというようなお話でございます。私どもが管轄しているいろいろな公園がございまして、バーベキューをやる上ではやはり一定規模以上の広さがないと不可能だなと、私どもは思っております。そういった意味で、そういう条件に合う公園といったものの中からチョイスして、バーベキューが可能なのか、その辺もしっかりと検討していきたいと思っています。

 以上でございます。

【数田俊樹】

  県内でも多くの自治体でバーベキューができるような環境をという形で、そういった自治体がふえている現状もございます。またそういった県内の自治体を見て、どういう認識をされているのか、御見解をお伺いいたします。

【池谷弘一都市整備部長】 

 神奈川県内でいきますと、この近隣で茅ヶ崎市とか、あるいは伊勢原市、秦野市、小田原市に、バーベキュー場としてではなくて、キャンプ場というような位置づけの中でバーベキューをやっているという実例もございます。大和市さんなどでは、都市公園の中で一部バーベキューをやっているようです。したがいまして私どもも、市内の広い公園でできるんではないかと思っています。

 バーベキューと言われましてもいろいろな形態がございます。食材から器具までを全部用意してくれるような形。あるいは市民の皆さんが器具と食材を持って楽しむ。そういういろいろなバーベキューの楽しみ方がありますので、私どももそういった形態の中で、市内の公園でどこかできる場所があるか、引き続き検討していきたいと思っています。

【数田俊樹】

  今御答弁の中で、茅ヶ崎市という事例の御説明がありましたけれども、茅ヶ崎市のバーベキューができるところは、以前県の施設であってキャンプ場。しかしながら県から市に移管されて、当初県では青少年育成のためのたばこだとかお酒を飲めないような施設だったけれども、今後はバーベキューができるような、大人の方々、また市外の方々も楽しめる形で、今茅ヶ崎市は動いております。

 今、6月議会が行われていますけれども、茅ヶ崎市柳島キャンプ場条例の一部を改正する条例というものも提出されているところです。これは市民負担の受益者負担という形で、広く多くの市民の方々、市外の方々に、バーベキュー場として、憩いのレジャーの拠点としてやっていただくような形で、今進んでおります。

 さがみ縦貫道路が開通したときに、茅ヶ崎市に行くのか、平塚市に来てもらえるのかという話は結構挙がっていると思うんですけれども、そういった1つ1つのレクリエーションの場、憩いの場というのが、やっぱり平塚市の魅力としても大事なところだと思いますので、ぜひ前向きに検討していただければと思います。再度御見解をお願いいたします。

【池谷弘一都市整備部長】

  先ほども申し上げましたとおり、バーベキュー場をやるには、一定規模以上の広さの場所、あるいは駐車場、それからにおいとか煙が出ますから、やはり近隣の皆様方への周知というか御理解、それ以外にごみが出るとか、あるいは管理者がいなければいけないとか、いろいろな課題がございます。課題はあるにはあるんですが、数田議員がおっしゃるように、前向きに検討してまいりたいと思っています。

 以上でございます。

【数田俊樹】

前向きな検討をしていただけるというお言葉、しっかり受け止めて、僕としても、こういう場所はどうでしょうというような提案を、今後できていければと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。以上で質問を終えます。ありがとうございました。